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durumis AIが要約した文章
- リアリティインカムは、コロナ禍の中でも売上を伸ばし、配当金を継続的に増やしてきたほか、債務管理においても安定した姿を見せています。
- M&Aにより新たな成長基盤を築いたリアリティインカムは、今後、グローバル展開の成果に注目する必要があるでしょう。
- リアリティインカムは、配当成長株として有名で、94年以来、平均年間15.5%の株価上昇率を記録しています。
こんにちは、オゲムのオゲム満足、株式情報です。
今日は、前回に引き続き、リアリティインカムの企業分析をしていきます。
企業分析
売上分析
出典:リアリティインカム 2021 Q4 レポート
2020年と2021年は、新型コロナウイルスの影響で小売活動が制限されていました。
しかし、リアリティインカムの売上高は、2020年の16億4700万ドルから20億8000万ドルに
なんと26%も増加し、売上高を達成しました。
当期の純利益は、3億9500万ドルから3億5900万ドルに約10%減少しました。
しかし、よく見てみると、2021年は、M&A費用が1億6700万ドル計上されていることがわかります。
2021年は、投資活動による短期的な影響と考えられます。
今後の業績表を確認する必要がありますが、M&Aの効果により売上増加効果はさらに改善されると予想されます。
負債分析
リアリティインカムだけでなく、不動産運営を行うREIT株は、負債管理能力が非常に重要です。
90%以上を配当するため、保有している現金は少なく、負債による利息費用は大きな負担となります。
この点から、リアリティインカムの負債管理能力をしっかり見極める必要があるでしょう。
出典:リアリティインカム 2021 Q4 レポート
リアリティインカムの現在の負債は、152億5800万ドルです。
しかし、負債の80%以上を債券で運用しており、債券の平均金利は3.27%と安定しています。
また、負債の満期日は平均6.4年と、短期的に資金流動性問題が発生することはないと思われます。
さらに、負債の89.8%は固定金利の融資であり、安定的な資産運用を行っていることがわかります。
現在の株価分析
PER
49.45
PBR
1.57
競合他社PER
68.02(PLD)
競合他社PBR
3.31(PLD)
リアリティインカムの株価に対する収益率を示すPERは、49.45倍となっています。
資産に対する株価を示すPBRは1.57であり、M&A直後の成果がレポートにまだ出ていないため、
後日改めて確認する必要があるでしょう。
配当成長株の王様、リアリティインカム
リアリティインカムに100ドル投資した場合の現在価値、出典:リアリティインカムホームページ
区分
2019
2020
2021
配当率
3.7
4.5
4.1
配当金
2.730
2.814
2.958
配当金(月)
0.2275
0.2345
0.2465
リアリティインカムは、94年以降の年間平均株価上昇率がなんと15.5%でした。
そして、配当金も27年連続で増加しており、配当金の平均上昇率は4.4%
配当成長株の王様と呼ぶにふさわしいでしょう。
ただし、REIT株は一般株に比べて変動幅が小さく、下落後の回復期間も長いです。
また、過去の成果が将来の成果を保証するものではありません。
さらに、現在のように金利上昇が予想される場合は、REIT株の収益性も悪化する可能性があります。
実際、サブプライム住宅ローン危機以降、REIT株の収益率は急落しました。
REIT株は、どれだけ負債をうまく管理できるかが成果を左右します。
リアリティインカムはこれまで、金利スプレッドの約4%を利益として捉え、資産運用を行ってきました。
しかし、新型コロナウイルス危機以降、物価上昇による金利上昇が予想されているため、
この時期に危機対応能力を注意深く見守る必要があるでしょう。
リアリティインカムにとって、2021年は特別な年だったでしょう。
M&Aによって新たな成長の土台を築いた年でした。資産取得も止まりませんでした。
しかし、さらなる成長性を維持するためには、グローバル進出の成果をどのように実現していくのかを確認する必要があるでしょう。
それでも、リアリティインカムは十分魅力的な株式です。
コロナ禍にもかかわらず、創業以来619回連続で月次配当を実施した会社であり、
これまでに114回も配当金を増額してきた会社です。
それだけ不動産運営に自信があるのでしょう。
これまで、配当成長株の代表格、リアリティインカムについて詳しく見てきました。
一言で言うと
毎月お小遣いをもらえるような気分になれる株式
私の主観に基づいて、リアリティインカムの企業情報と分析を行いましたので、この資料は参考としてご判断ください。
実際の株式購入などの責任は投資家自身にあります。