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durumis AIが要約した文章
- リアルティインカムは、S&P 500に含まれる大型REIT企業であり、毎月配当金を支払うことを特徴としています。
- リアルティインカムは、不動産賃貸・運営を通じて安定的な収益を生み出し、資産の98.5%を空室なく運用しています。
- リアルティインカムは米国市場に集中していましたが、近年、イギリスとスペイン市場への進出を通じてグローバルな成長を目指しています。
こんにちは、オゲムのオゲム満足です。
今日は、米国株式で有名な配当株をご紹介します。
米国ニューヨーク証券取引所に上場している企業の中で、REIT株として有名なリアルティインカム(ティッカー:O)がまさにそれです。
リアルティインカムとはどんな会社で、どんなことをしているのか見ていきましょう。
企業概要
企業名
リアルティインカム (Realty Income)
ティッカー名
O (米国株)
設立日
1969年
事業内容
REIT、不動産賃貸および運営
企業ホームページ
時価総額
USD 390.86億 (約47兆円)
現在価格
USD 66.10 (約79,831円)
月配当金
USD 0.245
出典:リアルティインカムホームページ
S&P 500に含まれるREIT企業
リアルティインカム(ティッカー:O)は米国にある会社で、S&P500企業に含まれるREIT会社です。
また、世界中のREIT会社の中でも規模ではトップ10に入るほどの大企業でもあります。
この会社の最大の特長は、収益を毎月配当してくれることです。
米国の上場企業は、株主の権利を非常に気にしています。リアルティインカムも同様です。
米国の制度では、不動産賃貸運営会社(REIT)は課税所得の90%以上を配当しなければ法人税が軽減されるため、
ほとんどのREIT企業は配当金が高い傾向にあります。
しかし、リアルティインカムは、月配当というニンジンを投資家に与えることで、より魅力的なREIT企業になったのです。
REIT企業とは?
出典:独自制作、ミリカナス
ここで、REIT企業について少し見ていきましょう。
おそらく、聞き慣れない言葉に感じる人もいるでしょう。
REIT会社とは、投資家の資金で不動産を賃貸、運営し、売却収益を得たり、資産を運用する会社です。
簡単に言うと、REIT会社は大家さんだと思ってください。
そして、そのREIT会社に投資する皆さんは、大家さんに貸し付けをする銀行であり、
その利子として賃貸収益の一部を得ていると考えるといいでしょう。
投資家は、空室、税金など、建物の管理に必要な付随業務を気にする必要はありません。
REIT会社は、不足している資金を投資家から調達することができるので、お互いにウィンウィンな形になっています。
リアルティインカムの事業情報
それでは、REIT企業についての整理はここまでにして、本格的なリアルティインカムの紹介をさせていただきます。
出典:リアルティインカムホームページ(ポートフォリオ)
前述のとおり、大家さんの役割をするリアルティインカムは、2021年末時点で11,136の資産を保有していました。
2020年は6,592件だった資産数は、コロナ禍以降11,136件まで増加しています。
ここには、2021年にVEREIT社を買収したことで増加した資産も含まれているようです。
さらに驚くべきことに、空室はわずか164件です。
資産の98.5%を空室なしで運用していることから、この会社の経営能力の高さが伺えます。
出典:リアルティインカム投資家向け発表資料
不動産運営の場合、私のテナントが誰であるかによって、景気サイクルの影響を受ける可能性があります。
それに備えて、リアルティインカムは資産の配分を多様化し、
優良なテナントを獲得することで、不動産運営の安定性を向上させています。
リアルティインカムの資産比率は、小売業が最も高くなっています。
小売業専門のREITでもあります。しかし、米国の広大な土地と人口密度を考えると、
小売業が多く必要とされることは、収益と安全性の確保のために妥当な理由と考えられます。
資産取得、量より質で勝負
出典:リアルティインカム投資家向け発表資料
リアルティインカムの投資家向け発表資料にある、最近の資産取得に関する内容です。
このように、リアルティインカムは資産数を増やすだけでなく、
どれだけ価値のある資産を取得するかにも重点的に管理している会社です。
リアルティインカムの資産運用の特徴は、大きく長期契約と純賃貸契約(ネットリース契約)に分けられます。
長期契約により、安定的な不動産運営が可能となり、
純賃貸契約により、支出も最小限に抑え、リスクを軽減しています。
特に、リアルティインカムの契約の特徴は、テナントが税金、保険、管理費など、すべての費用を負担することです。
トリプルN契約と呼ばれるものです。
※ 純賃貸契約:テナントが運営費用のいくらかを負担
これが、リアルティインカムが着実に成長している秘訣と言えるでしょう。
グローバル進出は課題
出典:リアルティインカム投資家向け発表資料
リアルティインカムの資産は米国に限定されていたことが弱点でした。
企業の収益が米国経済に大きく影響されることと、
資産配分が米国産業に限定されることもその理由でしょう。
そのため、リアルティインカムは海外で成長の機会を探しています。
英国とスペインで不動産賃貸業を開始し、
英国では、売上高の8%を達成しています。
今後の方向性が、リアルティインカムの成長を左右すると言えるでしょう。
今日は、リアルティインカムの事業情報について見てきました。
次回は、リアルティインカムの配当金情報と
企業分析の時間を設けたいと思います。
↓↓ リアルティインカム2弾を見る